2014年11月03日

☆一番のヘンコ船頭が一度だけニャッとした

その日は晩秋の釣りシーズンでした。
一人で阿尾のTちゃん渡船でグレ狙いで出かけ、
いつものように無言で磯につけるオイヤン
「ここへ降りな」とマイクで言うとさっさと港に船は帰りました。
ここは黒バエだとわかってたので、沖向きに竿を出し
そういや ちょっと前に日刊スポーツ銀鱗杯に参加したとき
ここへ乗ったこと思い起こしていました。

友人に誘われ、普段はその手の大会や選手権はイヤで参加したこと
なかったのですが、これは1匹長寸のゆるーい大会だったので参加したのでした。100人程来てて私は黒ハエに8人といっしょでした。
ちゃんとした大会では釣り座は抽選し時間で交代するのですが、
さすがゆるーい大会、釣り座は早いもん勝ちでした。
その時は坊主で昼からM名人の公開講座があり
50人ほどが皆が観れる地磯に集まりました。
そこでM名人、3投目にアイ、続けてグレを釣り上げました。
さすがその当時一番有名な名人でMうきを出し(名前入り浮きでは先駆者)本も数多く出してました。
何年か後にはみなべ磯でもいっしょさせてもらいましたが、
謙虚で物静かな方でした(どっかの誰かと違い子分や取り巻きはつれてませんでした)
でも最近あの一世風靡した脚長カン付き浮きは見ませんね。
話は戻りその日もいつものように坊主で5時まで粘ってました。
道具も片付け帰りしたく万全で船を待ちます。
そうしてないとオイヤンに「お前何してら さっさとかたづけんかー」
と怒られますface09。晩秋なのですでに薄暗くなってました。
その時はたまたま周りの二のハエ、一のハエなどに客もなく
私客はたった一人に気づきましたface08。ちょっとイヤーな予感がして、もう完全に日が落ちました。
もちろん携帯電話などないし、懐中電灯もない
ここの沖磯は人家から全く見えない場所face07face04完全に暗くなり「もう完全にオイヤン忘れてるわ どないしょik_84ik_85 船通ったら叫ぶしかない」と覚悟し、てっぺんに上り船を探すがこんな時に
限り通らない。「もうここで一晩過ごすしかない」と腹をくくった時。
小浦崎を回ってくるサーチライトが見え、心で「ヤッター オイヤンであってくれと思い」 待ってると近づき「ニイヤン 悪いー遅なったよー」ik_81
船に乗り込み「オイヤン 忘れてたやろー」
するとオイヤン振り返り無言で歯を見せニャッとしたのでした。
☆一番のヘンコ船頭が一度だけニャッとした


Posted by ★★★BODYKISS★★★ at 16:26│Comments(1)
この記事へのコメント
自分に甘くお客に厳しい、船頭ですね。
それでも憎めないってとこでしょうか。
紀東は、まだとんでもない理不尽な船頭いるみたいです。このシリーズ面白いです。
Posted by おき at 2014年11月05日 16:21
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